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『入門15歳からの株式投資(投資勉強法+ブックガイド)』
─いかにして年30%以上で複利運用するか─


はじめに

15歳からの株式投資ブックガイドです。10代〜20代の投資に興味がある投資入門者が読むと勉強になる本を紹介していきます。ベテランの方には役立ちませんので読まないでください(笑)

さて、ウォーレン・バフェットや世界最高峰の投資家から学んだ私のバリュー・グロース株式投資法は、
前提:「志」・「目標」・「投資計画」を立てる
0:勤倹貯蓄、質素な生活を心がけ、原資を貯める
1:独学で(投資を)勉強できる方法
2:「本」で基本を押さえつつ
「T お金に対する否定的概念を変える」
「U ファイナンシャルリテラシー(金融リテラシー)を身につける」
「V 株式会社(資本主義・経済)を理解する」
「W 株式投資を理解する」
「X バリュー投資を理解する」
「Y 成長性を理解する」
「Z 経営者(リーダー)を理解する」
3:誰でも入手できる情報を利用する
4:自分の頭で考えて投資をする
という方法です。

私の場合はウォーレン・バフェットや世界最高峰の投資家(投機家ではない)の手法を研究し、そこに日本独自の要素を加え、独特の投資法をしています。

簡単に言うと「マネー雑誌や日経新聞に載ってたから、専門家が薦めていたから、テレビで特集をやっていたから」・・・という理由で、それらの情報を鵜呑みにして投資することは殆どありません。また、情報収集については誰でも手に入れられる情報をもとに投資を行います。そして最後には必ず自分なりの根拠を考えてから独自の投資をします。

独自の手法を確立していったのでそれが功を奏しているのか目標年30%以上(今のところ毎年超過達成)で運用しています。(もちろんここに至るまで、最初の頃は失敗に失敗を重ね、血を吐くような経験を何度もしたことは言うまでもありません(笑))

一方、機関投資家著名投資家らが投資する場合は、一般人が手に入れられないような特別な情報に基づいて投資する場合が多いです(もちろんインサイダーでなければ悪いことではありません)。例えば、投資先の社長に直接会って話を聞く企業内部の人間に直接話を聞くコネクションを使ってその企業についての特別な情報を仕入れるなどです。

彼らは一般的に超高学歴で独特のコネクションがあったり、資金力のある外資の有名な会社に務めていたり、ビジネススクールに通って世界的な人脈があったりと、一般人とは異なり立場的に有利なことが多いです。未公開企業に投資できるのも彼らの強みでしょう。したがって『マタイ効果』のように、富める者はさらに富むということになります。
マタイ効果というのは「マタイによる福音書13章12節」にある

『あなた方には天の御国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていません。というのは、持っているものはさらに与えられて豊かになり、持たないものは持っているものまでも取り上げられてしまうからです』を指します。
このように機関投資家や著名投資家というのは特別な地位にいるので情報収集という意味では圧倒的に有利な立場です。

従って、私達個人投資家が彼らと同じフィールドで戦っても勝てるわけがありません。

世界で最も有名な投資家のウォーレン・バフェットは『成功できたのは、飛び越えられるであろう30cmのハードルを探すことに精を傾けたからであり、 2mのハードルをクリアしたからということではない』とおっしゃいました。

そこで私たちは独自の戦法で戦わなければなりません。そのためにはゼロからスタートして成功し続けている投資家から学ぶことが一番の近道です。

そこで、入門者のために、その勉強するための方法論と入門書をお教えします。



『前提:「志」・「目標」・「投資計画」を立てる』


<成功者は明確な目標を持っている>
まず、何事かをはじめるには『志』『目標』『計画』が大事です。投資の分野においても、単に億万長者になりたいとか、何でも買えるようになりたいと言う漠然とした目標では実現するのは難しいと言えます。

成功哲学で世界的に有名なナポレオン ヒル思考は現実化する(推薦度S)という書籍があります(全世界で7000万部とも言われています)。この本にも「明確な目標を持つ」事の重要性が解かれています。

スポーツの世界でも、実業界でも成功している人というのは、目標設定時から具体的な数字や目標を定めて将来像をありありとイメージできるくらいに描いている場合が多いのです。

例えば、実業界で言うとソフトバンク孫正義氏が10代の時に立てた目標の場合は
ソフトバンク 孫正義 人生50年計画

人生50年計画 実際
20代で名乗りを上げる  →  特許取得、ユニゾンワールド設立、日本ソフトバンク設立
30代で軍資金を最低で1,000億円貯める  →  ヤフー株式会社を設立、上場
40代で一勝負かける  →  日本テレコム、ボーダフォン買収、福岡ソフトバンクホークスオーナー
50代で事業を完成させる  →  売上3兆円突破、ソフトバンクアカデミア設立、米スプリント買収
60代で後継者に引き継ぐ
というものでした。若いうちから計画を立てていたのです。そしてそのとおりに実行して行っています。


また、東大教授にして投資で成功し現代で言う数百億円という莫大な個人資産を築いた本多静六という学者も25歳でこのような人生計画を立てていました。
本多静六が25歳で立てた人生計画(本多静六「人生と財産─私の財産告白」より)推薦度S

第一   満40歳までの15年間は馬鹿と笑われようが、ケチと罵られようが、一途に奮闘努力、勤倹貯蓄、もって一身一家の独立安定の基礎を築くこと。
第二   満40歳より満60歳までの20年間は、専門(大学教授)の職務を通じて専ら学問のため、コカ社会のために働き抜くこと、
第三   満60歳以上の10年間は、国恩、世恩に報いるために一切の名利を超越し、勤行布施のお礼奉公に努めること。
第四   幸い70歳以上に生き延びることができたら、居を山紫水明の温泉郷に卜し、晴耕雨読の晩年を楽しむこと。
第五   広く万巻の書を読み、遠く万里の道を往くこと。


また、一流のスポーツ選手の場合も小学校時点で具体的な目標が設定されていて驚かされます。
イチロー選手(野球)石川遼選手(ゴルフ)北島康介選手(水泳)本田圭佑選手(サッカー) の卒業文集


このように、成功者は昔からかなり具体的数字を上げたり具体的イメージを描いていることが分かります。

したがって、わたしたちも投資で成功したいのであれば、成功者と同じように、具体的な「年利」や「金額」や「時期」を目標として立てる必要があります。漠然としたものではいけません。

また、資産を構築することができたのならばその資金を何に使うのかというところまで具体的にイメージしておくと良いでしょう。

投資で成功するポイントは、自分の物質的欲望とは別のところに目標を置くことです。欲望と切り離すことで、感情を排して投資を行うことができ成功する可能性が高まります(投資は感情をはさむと失敗しやすいのです)。できれば社会のために役立つ資金の使い方を思い描くと良いでしょう。

そして、時期や金額が定まると、さかのぼって現在からどのくらいの利回りで運用すれば実現できるのかがExcelで簡単に計算できます。

こちらのページでも複利計算ができます
 →http://www.shoshinsha.com/tools/fukuri/index.html
 →http://homepage2.nifty.com/urajijou/chokin/iroirohukuri2.html


<ひとつの具体例>
ここでひとつ、具体例を上げてみましょう。

例えば、20歳の学生が、毎月1万円を積み立てつつ、それを年30%で複利運用した場合、40年後の60歳の時にいくらになっているでしょうか。グラフを見てみましょう。



この図をご覧になれば驚く結果となっていることが分かるでしょう。これが複利の力です。


そこで、投資をする前に考えておくべきことを書いてみます。
投資をする前に考えておくべきこと

@現在何歳か
A現在投資に回せる原資(元金)はいくらなのか
B今後、毎月いくら(年間いくら)投資資金として追加できるのか
C将来、何歳時点でどのくらいの金額まで資産を作りたいのか
Dその金額になるには、遡って現在から年何%で運用し続ければ良いのか
E目標金額まで行ったら具体的に何に使うつもりなのか
ぜひともこの投資計画は建てておくべきでしょう。先程も書きましたが計画を立てるのと立てないのでは全く結果が異なります。

あまりに短期間で無理な金額にしようと考えて計算してみると年利がとてつもない値になったりするので非現実的だなとわかったり、色々勉強になります。

ちなみに、世界最高峰の投資家であるウォーレン・バフェット年25%平均くらいの複利運用です。




<具体例 わたしの場合>

それでは、私はどのような目標を立てたのか、具体例を上げてみます。

私が投資を始めたばかりの頃は目標も特になく、かなり漠然としていて、なんとなく投資で成功したいな・・・というくらいでしたが、様々なビジネス書や自己啓発書を読むことで、これはイカンと考えるようになりました。さらに2006年ウォーレン・バフェットが全財産の85%をビル・ゲイツの財団に寄付すると宣言し、バフェットに憧れるようになってからは慈善基金を作りたいという夢ができ、具体的な目標数字を掲げることにしました。

そしてこれが20代で当初計画した『賢明なる投資家になる計画』です。
賢明なる投資家になる(当初)計画

目標 世界最大の子供基金を作る。子供達を食料・医療・教育で支えるための基金。また、既に最先端で活動しているNPOやNGOの方々をバックで支える基金。基金は自己増殖型で、毎年の基金が得る配当を寄付金として配分する(規模により分配性向増加)。半永久的に存在できるシステムを構築する。

20代   勤倹貯蓄に励む。無駄使いをしない。1万円でも積み立てて運用すれば莫大な資金になると心得る。
30歳   5000万円 ←ここまでに投資手法を確立する
35歳   2億円 ←力をつけていく時期
40歳   5億円
45歳   20億円
50歳   100億円 ←このあたりで99%寄付し基金を設立
55歳   300億円 ←配当30%を寄付
60歳   1000億円 ←配当50%を寄付
65歳   4000億円  ←配当80%を寄付
70歳   1兆5000億円 ←配当100%を寄付
75歳   5兆円 ←増加分100%+配当100%を寄付
明確な目標を設定し、今のところ、当初の予想をおおきく超える運用実績となっています。



『0:勤倹貯蓄、質素な生活を心がけ、原資を貯める』


<若いうちは質素な生活を心がける→投資の原資「種」を貯める>
さて、「志」・「目標」・「投資計画」などを立てたら、次に、投資をはじめる前に、守らなければならないことがあります。それは若いうちは質素な生活を心がけるということです。本多静六さんの言葉を借りれば「勤倹貯蓄」です。

蒔かぬ種は生えぬと言われるように、「投資」をするためにはその「原資」になる「」が必要です。その種を貯めなければなりません。ところが、勤倹貯蓄を怠ると一生懸命働いたお金を全て消費につぎ込んでしまい、投資に回すお金もなくなります。当たり前のように聞こえますが、実際はこれを実現している人は殆どいません

周りの人を見回してみましょう。10代のうちから車の免許を取って(免許を取る事自体は悪くは無いですが)新車を買った、飲み会で毎月何万も使った、20代でローンを組んで家を買った、趣味などに稼いだお金を全部浪費している・・・と言う人は結構いるはずです。

そして、投資という話になると「お金が無いからできない」「今の生活水準を切り下げるのは嫌だ」「やり方がわからない」「面倒くさそう」「節約なんて嫌だ」と様々な理由をつけて、投資を行うきっかけをつくることもないまま人は年をとっていきます。

特に現代の学校教育では金融リテラシー(後述)教育が行われてないので、メディアから得られる情報や消費欲をかきたてるような広告を見て育つとお金は汚いものお金は使うためにあるというような誤った観念を植えつけられてしまいます。(正しくは資産を構築した後に使えば良いのです。資産を構築する前にすべての財産を使うのは貧乏一直線です。)

若い人、特に10代は見るものすべてが目新しいので強力な欲求があります。その中でも消費欲というのは際限がなく、もらったお小遣い、お年玉、バイト代でほしい物が手に入るという経験を若いうちに身につけ積み重ねて行ってしまうと、大人になっても消費癖から抜けることができなくなります。

したがって消費癖を身につけると大人になっても稼いでは消費する事が当たり前となっていきます。

先ほどの具体例を思い出しましょう。20代の若者なら毎月1万円を貯蓄するなどできないことはないはずです。

20歳の若者が、毎月1万円を積み立てつつ、それを年30%で複利運用した場合、40年後の60歳の時にいくらになっているか。



この図をご覧になれば驚く結果となっていることが分かるでしょう。確かに30%で運用し続けるというのは非常に難しいことではありますが、1万円を無駄にするということは、この可能性を捨てているようなものと心得ましょう。



<ローン=借金 と心得る>

また、若いうちからローンを組んで何かを買うということは出来るだけ避けるべきです(やむを得ない場合は除く)。ローンを組むと手に入らないものが手に入るようになります。自分が金持ちになったかのような錯覚を引き起こします。

しかし、ローン=借金であり、特に多額のローン(住宅ローン等)というのは転職ができなくなったりするので、自らの人生を縛る行為と同じです。そういうことを理解しないままに若いうちから自らの人生を縛り付けている人はおどろくほど多いのが事実です。



<企業は30年以内に99.98%倒産・消滅する>

また、企業が30年以内に倒産または消滅する確率というのは99.98%という事実があります。テレビで報道される代表的企業というのは上場企業の中でも生き残っているほんの一部の会社なので、自分の勤める企業は大丈夫だというような錯覚を抱いてしまいます。しかし、現実には多くの株式会社が30年以内に消滅して行ってしまうのです。

ということは、こういう事実を知らないままに、若いうちからローンを組んで自分の人生を拘束するというのも恐ろしいですが(分かってやっているのならば構いません)、自分の会社は倒産しないだろうと思い込むのも恐ろしいことです。自分の勤める株式会社が倒産したらローンを返せなくなり、リスクが一気に表面化します。



<資産形成の鉄則>

したがって、資産形成をするための鍵は、若いうちから消費による快楽から解脱することです。自ら意識的に行うことが重要です。

もちろん消費自体は経済にとって必要なことですから悪いことではありませんが、若いうちから消費にお金を使ってしまうということは、将来資産を形成するための原資を失っているということにほかなりません。

10代〜の人が消費する僅かなお金は大した額ではなく、むしろ資産形成をしてから使うほうが社会経済的にもプラスです。

若いうちから消費による快楽から解脱することに成功したら、億万長者に至る資産形成の第一歩を踏み出したといっても過言ではないでしょう。

ここで億万長者に至る資産形成の鉄則があるのでお教えしましょう。
億万長者に至る資産形成の鉄則

@質素な生活を心がける
A収入の範囲内で生活する(ローン・借金をしない)
B「収入−(消費+税金)=余ったお金」 この余ったお金(原資)を投資に回す
C投資によって得た利益を再投資に回す(複利効果)
D構築した資産を失わないように守る方法を身につける
これは当たり前のように思えてほとんど実行されてないことです。これから投資を行う前にぜひとも質素な生活を心がけるようにしましょう。



【参考図書】 「志」・「目標」・「投資計画」を立てる本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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推薦度S 推薦度S 推薦度S




『1:独学で(投資を)勉強する方法』


独学で勉強するためには『』が必要になります。しかし、これから投資を始めるにしても、お金が無いという状態では本を買うことも難しいでしょう。特に10代はお金がない場合が殆どだと思いますが、私は貧乏でしたのでその厳しさはよくわかります。しかし、本も読まず投資をはじめるわけにはいきません。本が買えないからと諦めてはいけません。方法論があるのです。

<図書館を利用する>

そこで利用するのが『図書館』です。何を当たり前な・・・と思ってはいけません。最近の図書館はかなりIT化しています(笑)オンラインで本を予約することが出来るようになりました。他の図書館から取り寄せまで出来ます。しかも『無料』です。これを利用しない手はありません。これはお金が無い人にとっても強力な武器になります。

実はわたしもお金が殆ど無い時は図書館で徹底的に「政治本・経済書・マネー本・投資本・心理学本」等々を借りまくったのです(今でもよく借りています)。ということで、まずは図書館で経済書・マネー本・投資本を徹底的に借りましょう。

最近の図書館ではオンラインで予約することができるので予約限界数まで予約を入れましょう。そして借りてきた本を読み漁ります。借りたあとには予約数が減るのでさらに追加の予約を入れるのです。そうやって読んでいきながら新たな予約を入れて借りまくるのです。

政治本・経済書・マネー本・投資本などはさほど人気はないので、予約を入れればすぐに借りられる場合がほとんどです。しかも『無料』です。無料というのは大変ありがたいことです。現代文明に感謝しなくてはなりません(笑)

出来れば読むべき本は『投資本』だけに限らない方が良いです。投資力というのは総合的知識が必要となります。『政治・経済・哲学・歴史・心理学・行動経済学』など様々な分野を読んだほうが今後のためには良いと思われます。10代は有り余る時間があるのですから柔軟に何でも読みましょう。

もし貴方が18歳以上で国会図書館の近くに住んでいたらこれはラッキーです。国会図書館にない本はありません。あらゆる本を借りられます。地理的優位性を生かして借りまくりましょう。ただし、国会図書館は外部貸出ができないから、中で読むことになる事は注意が必要です(笑)



<アマゾンマーケットプレイスを利用する>

続いて、給料やバイト代や小遣いが入ってくるようになってやや使えるお金が増えたら次は「本を買う段階」に入ります。しかしすぐに新品に飛びついてはいくらお金があっても足りなくなります。投資資金は別に貯めなければならないからです。そこで続いてはアマゾンのマーケットプレイス』を利用するのです。

アマゾンのマーケットプレイスでは送料250円が加算されますが割安で本が手に入れられます。有名な本などは多数世の中に出回っているので、出品価格が安くなり1円(+送料250円)で買えたりします。これを利用しない手はありません。実は私もこの方法は今でも利用しています。多分数百冊この方法で買いました。



<ブックオフの100円コーナーを利用する>

さらに格安で手に入れる方法は、ブックオフの100円コーナーを利用するという手段です。100円コーナーに行くと投資本・経済本などが多数あります。そこで大量に仕入れるという方法です。稀に2000円以上する本が100円で売っていたりします。実は私もこの方法は今でも利用しています。

時間と、家まで運ぶ労力はいりますが、投資本を安く手に入れる方法で最も良いのがこのブックオフを利用するという方法です。私も今まで数百冊以上この方法を使いました。投資本で有名なパンローリング社の本(2〜3000円する)が100円で手に入ったときはお宝を見つけた気分になります(笑)

本で学んで投資力が付けば将来得られた利益を再投資することもできるし、本代へ投資することもできるのです。投資というのは有価証券への投資だけに限られるものではありません。「自分への投資」も立派な投資で、投資の一つの重要な形態です。


【独学で(投資を)勉強する方法まとめ】
『図書館』 お金が無い時
『アマゾンのマーケットプレイス』
『ブックオフ100円コーナー』
ややお金ができた時
『新品で買う』 将来



『2:「本」で基本を押さえつつ』について


本を入手する方法を学んだら、次にどんな内容の本を読んで基本を押さえたらよいかという話になります。それには入門として7点必要になります。
「T お金に対する否定的概念を変える」
「U ファイナンシャルリテラシー(金融リテラシー)を身につける」
「V 株式会社(資本主義・経済)を理解する」
「W 株式投資を理解する」
「X バリュー投資を理解する」
「Y 成長性を理解する」
「Z 経営者(リーダー)を理解する」
良い本は数千冊あるので全てを紹介はできませんが投資入門者がぜひとも押さえておきたい本を紹介します。




「T お金に対する否定的概念を変える」


まずは「Tお金に対する概念を変える」事が必要になります。みなさんは、親から正しいお金の教育を受けてきたのならばそれで良いですが、残念ながら日本の学校ではお金の教育は学びません。ちなみに、海外では中高生から学びます。アメリカなどでは小学校から投資クラブなどがあるようです。

もし、お金について考えようと言われて、「お金は汚いもの」、「お金は考えてはいけないもの」という感覚が浮かんできたら誤ったお金の教育を受けてきた可能性があります。これは昔ながらの日本独特のお金に対する考え方です。そういう私も実はそのような教育を受けてきたので10代の頃はずっとお金=考えてはいけないものというように思っていましたお金がお金を生むなんて言うのはおかしいことというように思っていました。なので貯まればすぐ使うというように消費する傾向がありました。当然ですが消費すればお金もたまりません。

現在でも日本では一般的にこのような独特の考え方がされています。ところが、これは現代に始まったことではなく「日本資本主義の父」とも言われる渋沢栄一氏も昔、官僚から実業家になろうとしたときに同僚からこの様に言われたそうです。

渋沢栄一『論語と算盤』より

友人 「君も遠からず長官になれる、大臣になれる、お互い官職にあって国家のために尽くす身だ。それなのに、賤しむべき金銭に目が眩んで、官職を去って商人になるとは実に呆れる。今まで君をそういう人間だとは思わなかった。」

渋沢氏 「わたしは『論語』で一生を貫いてみせる。金銭を取り扱うことが、なぜ賤しいのだ。君のように金銭を賎しんでいては、国家は立ちゆかない。民間より官のほうが貴いとか、爵位が高いといったことは、実はそんなに尊いことではない。人間が勤めるべき尊い仕事は至るところにある。官だけが尊いわけではない。」



渋沢栄一

1840(天保11)〜1931(昭和6)年。実業家。約470社もの企業の創立・発展に貢献。また経済団体を組織し、商業学校を創設するなど実業界の社会的向上に努めた。現在も多くの企業が存続している。ピーター・ドラッカーも認めた日本が誇る実業家。
また、渋沢栄一氏と同世代に生きた、東京大学の教授でありながらお金に偏見を持たずに独自の蓄財法と人生哲学で現代で言う数百億円の資産を築いた本多静六氏も著書でこのようにおっしゃっています。

本多静六「私の財産告白」より

「ことに財産や金儲けの話しになると、在来の社会通念において、いかにも心事が陋劣であるかのように思われやすいので、本人の口から正直な事がなかなか語りにくいものである。金の世の中に生きて、金に一生苦労をし続けるものが多い世の中に、金についての真実を語るものが少ないゆえんもまた実はここにある。それなのに、やはり、財産や金銭についての真実は、世渡りの真実を語るに必要不可欠べからざるもので、もっとも大切なこの点をぼんやりさせておいて、いわゆる処世の要訣を解こうとするなぞは、およそ矛盾もはなはだしい。

金というものは重要なものだ。まず一応、誰しもあればあるに越したことはない、ところが世の中には往々間違った考えにとらわれて、この人生にもっとも大切な金を頭から否定してかかる手合いがある。正直に稼いで正直に積上げた金に対しても、変な色眼鏡で見て、あいつは金を貯めている(略)たくさん持っているようだ、どうもけしからんじゃないか、などととかく、他人の疝気を頭痛に病むといった形で、果ては余計なおせっかいを出して、その貯蓄生活に立ち入りたがるものがある。人間は金を持つべからず、金を持つものすなわち品性下劣なりと決めてかかるような連中があるこれはことに、日本人の間に昔からあった悪い癖で、いわゆる武士は桑根戸高楊枝といった封建思想の余弊である。しかもそれらの連中は全く金をほしがらぬかといえば、さにあらず、金に対しては一層敏感とも言うべきで、敏感なればこそ人の懐具合まで気になるわけなのである。」


本多静六

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、84(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東大農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。1892(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。1927(昭和2)年の定年退官を期に、全財産を匿名で寄付。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。1952(昭和27)年1月、85歳で逝去

というように、現代にもそっくり当てはまるようなお話です。この様に、今も昔も、お金に関しては同じような感覚が一般的となっています。

ちなみに、渋沢栄一『論語と算盤』、本多静六「私の財産告白」は必読とも言える良書です。


このように、お金に対する否定的感情を抱いたままでは投資で成功することは殆ど無いと断言できます。というのは、三度の飯より野球が大嫌いな人はプロ野球選手になれないように、嫌いな物は決して手に入らないからです。お金を汚いとか、考えてはいけないものと思っていたら財産を築くことも、そもそも投資で成功することは不可能なのです。

では、投資で成功する人、事業で成功する人を見ているとどういう感覚を持っているでしょうか。彼らはお金に肯定的な感覚を持っています。お金に肯定的な感覚を持っているからお金が貯まる、貯まったお金を生かすからさらに貯まるというように好循環が起きます。

要するに好きにならなければ手に入るはずのものも手に入らないのです。まずは既存の概念を変えなくてはならなりません。

そこで、お金の概念を覆してくれる本の登場となりますが、上記2冊は必読として、他に読み物として良い本があります。

有名な本なので既に読んでいる人もいるかも知れませんが『金持ち父さん貧乏父さんシリーズ』がオススメです。私はこの本に10代後半〜20代前半で出会いました。その時に今までの概念が間違っていたことに気づきました。いわゆるコペルニクス的転回というのでしょうか。そこから貯蓄に励み、投資の世界へと足を踏み入れました。この本はロバート・キヨサキ氏の体験談から書かれた物語形式の本です。
(金持ち父さん貧乏父さんの概要)

キヨサキ氏には2人の父さんがいました。1人は高学歴なのに収入が不安定な彼自身の父親(貧乏父さん)で、もう1人は13才のとき学校を中退した億万長者の親友の父親(金持ち父さん)です。

貧乏父さんである実の父親の方は収入は高いものの、お金について考えることには否定的な考えを持っていて、常に税金や支払いに追われ一生お金の奴隷のように働いて財産を築くこともなく生きました。一方の金持ち父さんである友人の父親は金融リテラシーを身につけ、ビジネスを所有しお金を自分のために働かせる方法を心得ていたので一生お金に困ることもなく資産も構築でき、人生をエンジョイしています。

この2人の対照的な父親から教育を受けたロバートキヨサキ氏は金持ち父さんのような人生を歩むことを心に決め、金持ち父さんから様々なことを学びます。それを自分の人生に活かしていくことによってキヨサキ氏自身も様々なビジネスや投資を行い、裕福になる事ができ47歳で仕事からリタイヤを達成することができました。
と、簡単に言うとこういうお話なのですが、物語形式を通してお金の概念、お金についての考え方が分かっていきます。ちなみに、ロバート・キヨサキ氏はお金を自分のために働かせる方法として不動産を薦めていますが、人口減少の続く日本とは状況が違うので全てをそのままあてはめることはできません。しかし、本の内容は素晴らしい物があります。素直に読むと良いでしょう。

この『金持ち父さん貧乏父さんシリーズ』は、2000年に発売されたにも関わらず、現在においてもアマゾン書籍ランキング100位以内に入っていたりするほどの有名な本です。世界では数千万部が売れています。このシリーズは多いので、このシリーズをまとめて読んでいくとお金に対する概念の転換くらいは起こると思います。全部読むのも疲れるという方は最初の4冊くらいは読んでみると良いかもしれません。ちなみに私はシリーズ全冊読みました。
『金持ち父さん貧乏父さんシリーズ』

2000年 『金持ち父さん貧乏父さん』 
2001年 『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』 
2002年 『金持ち父さんの投資ガイド 入門編―投資力をつける16のレッスン』 
2002年 『金持ち父さんの投資ガイド 上級編―起業家精神から富が生まれる』 

2002年 『金持ち父さんの子供はみんな天才 ― 親だからできるお金の教育』
2003年 『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』
2004年 『金持ち父さんの予言』
2004年 『金持ち父さんのサクセス・ストーリーズ -金持ち父さんに学んだ25人の成功者たち』
2004年 『金持ち父さんの金持ちになるガイドブック -悪い借金を良い借金に変えよう』
2005年 『金持ち父さんのパワー投資術 お金を加速させて金持ちになる』
2006年 『金持ち父さんの学校では教えてくれないお金の秘密』
2006年 『金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン』
2007年 『リッチウーマン―人からああしろこうしろと言われるのは大嫌い!という女性のための投資入門』
2008年 『あなたに金持ちになってほしい』
2008年 『金持ち父さんの金持ちがますます金持ちになる理由』
2008年 『金持ち父さんのファイナンシャルIQ』
2009年 『金持ち父さんの新提言 お金がお金を生むしくみの作り方』
2009年 『リッチブラザー リッチシスター 神・お金・幸福を求めて二人が歩んだそれぞれの道』
2011年 『金持ち父さんの21世紀のビジネス』


もし、お金を自分のために働かせる=良い事というように瞬時に頭の中で思うくらいに概念の転換ができると成功です。

お金について考えると脊髄反射的に「お金=考えてはいけないもの」「不良所得=汚いお金」と感じたらかなり現代の良くないマネー常識に毒されている証拠かもしれません(汗)そのような脊髄反射は自分で修正していかなければなりません。概念を変えるというのは相当な努力が必要ですが、将来きっと報われる努力です。




もしあなたが今まで「お金=考えてはいけないもの」と教育を受けていたとしたら、世の中をよく見て考えなおしたほうが良いと思います。

というのは、若い頃からお金について真剣に考えないまま大人になった人は、稼いでは使う、稼いでは使うというように消費を繰り返し、資産形成というものを行いません。そうして資産がないまま多くの人が将来的には国や自治体の年金・社会保障・生活保護に頼らざるを得なくなってしまうのです(もちろん生まれながらの病気や、突然の事故や病気でお金がなくなった人が制度を利用する場合を除きます)。

現在でも公的年金を当てにした人生設計をしている人は数多くいます。しかし、ニュースを見ているひとならばわかると思いますが、

払ったはずなのに5000万件もの統合されてないデータが発覚した問題宙に浮いた年金記録とも言われる)
・1430万件ものデータがそもそも入力されてなかった問題
年金基金で全国各地にリゾート施設を濫造して経営に失敗した問題
・年金基金に多数の官僚OBが天下り
・年金基金が株式の運用に失敗
・2012年厚労省が厚生年金基金の廃止を発表

など様々な問題が露呈しています。

企業年金自体も安心できるものではありません。2012年2月には企業年金を受託していた投資顧問会社がほとんどの資金を失っていたという事件もありました。投資顧問は成績を出さないと資金が流出してしまうという性質上、激しい競争が行われています。中には好成績を出していると嘘をついて資金を集める投資顧問も存在するでしょう。2012年には厚労省が厚生年金基金の廃止を発表しました。これから年金制度がどう変わっていくのかさえ不確かな時代です。

これは序の口であり、企業年金自体も安心とは言えないのです。「大企業に勤めているから退職金ももらえるし将来は安泰。自分自身で資産運用なんてしなくても平気」・・・そう思っていたら退職金が大幅に削減された、なんてことになっては元も子もありません。


そもそも、国の公的年金制度は人口増加を前提に想定して作られたので、人口減少(2005年から日本は人口減少に入っています)して超少子高齢化が進んいる現在、現役世代が高齢者を支えるという構造自体が無理なのです。

では構造自体が無理だとすると、現在年金の財源はどうなっているのでしょうか。現在は基礎年金の国庫負担50%で、財源が足りず、「年金交付国債」を発行して将来世代にツケを回しながら年金は支払われています。でも、将来にツケを回していることを知っているのかしら無いのか、一般的に年金を貰う世代の人達は自分がもらうことしか考えていないのが事実なのです。

このように、日本ではお金に対するファイナンシャルリテラシー教育(後から説明します)をしないからこそ、将来国に頼るような国民が多く発生するのです。これでは真の自立した大人とは言えないと思います。真の自立した大人というのは、国や地方自治体や他人に迷惑をかけずとも自分の衣食住や健康を自分のお金で管理できる人を言うのではないでしょうか。

2012年現在、世界では債務問題がクローズアップされ、既に1000兆円以上の国の借金がある日本もいつか緊縮財政になることは目に見えています。社会保障や年金はおそらく削減されると思われます。しかも、年金受給年齢は確実に引き上げられます。高齢者の政治力は強いので、政治は増税で社会保障費を賄おうとするかもしれません。いずれにせよ、何十年も前に設定された社会保障制度を当てにした人生設計は必ず崩壊するでしょう。

したがって、皆さんも若いうちから資産運用の勉強を初めて自分のことは自分で何とかできる大人になりましょう。真の自立をしていたら国や自治体に迷惑もかけなくてすむのです。

10代からの人生設計

年金企業年金社会保障はじめから当てにした人生設計をしないようにしよう
国や地方公共団体から助けてもらわなくても自分自身で生活できるような人生設計を建てておこう。
資金的に自立していれば国に迷惑をかけることもありません。そうすれば国も助かります。



さて、金持ち父さんの物語形式の書き方が合わないという場合もあるので、他にも

『ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人―お金を引き寄せる「富裕の法則」』
『お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」』
『お金持ちにはなぜ、お金が集まるのか』

なども推薦しておきます。お金に対する本はいろいろあるので自分で探してみるのも面白いかもしれません。



その他に名著と言われるものに『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』などがあります。「稼いだものは全てその一部を自分のものとしてとっておく」「自分の欲求と必要経費とを混同するべからず」「貯めた資金は寝かさずに増やすべし」等々、現在でも金言といえるようなたくさんの知恵が詰まっています。こちらも是非読んでおいたほうが良いでしょう。
『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』目次

はじめに――古代都市バビロンの市民は、世界で最も裕福な人々だった
プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう―戦車職人バンシアの素朴な疑問
第1話 財産を築くには不滅の「原則」があった―富豪の金貸しアルガミシュの忘れ得ぬ言葉
第2話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは―大富豪アルカドの価値ある講義
第3話 「幸運の女神」が微笑む人間とは―大富豪アルカドと受講者たちの白熱の議論
第4話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か―大富豪アルカドの息子ノマシアの苛酷な試練
第5話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める―富豪の金貸しメイソンの忌憚なき忠言
第6話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる―老戦士バンザルの確固たる自信
第7話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男―元奴隷、富豪の駱駝商人ダバシアの数奇な体験
第8話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか―出土した粘土板が伝える貴重な記録
第9話 幸福 それは「労働の喜び」を知ること―元奴隷、富豪の大商人シャルゥ・ナダの愛ある教え


【参考図書】 お金に対する概念を変える本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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「U ファイナンシャルリテラシー(金融リテラシー)を身につける」


続いて「Uファイナンシャルリテラシー(金融リテラシー)を身につける」ための本です。

ファイナンシャルリテラシー教育というのはお金に対する読み書き能力というような意味です。税金・保険・投資・ローンなど幅広いお金について知識です。日本では小中高大通してファイナンシャルリテラシー教育が全く行われていないといっても良いです。海外では中・高校くらいから学んでいくものです。なので習ったことがない人は自ら学ばなくてはならなりません

ファイナンシャルリテラシーを学んでない人は金融の知識が不足しているので一生騙されたり搾取され続けます。例えば、騙されて高額ローンを組まされたり、高金利からお金を借りたりして破綻していきます。(本来ならお金を借りるときの金利が20%〜30%と聞いたら目を見開いて驚くくらいでなければならないのです(笑))そうならないためにもお金の面で賢明に生きるためにはぜひとも学んでおきたい知識です。

ちなみに、25歳で100ドルの出資から70歳を超え日本円で7兆円近い資産を築いた世界最高の投資家と言われるウォーレン・バフェット氏でさえ年平均25%くらいの複利運用です。昔は消費者金融が30%以上で貸し付けていたりしましたが、それがとてつもない金利ということがこれでわかるでしょう。何%と聞いて瞬時に高い金利だとわかるくらいにならなければなりません。

10代〜20代でファイナンシャルリテラシーを学ぶと、何も知らないでいる周りの人より将来資産を築く可能性は飛躍的に高まるでしょう。ファイナンシャルリテラシーが身についているか身についていないかでは、将来資産を築けるか、それとも借金まみれになるか、あるいは国に頼って生きることになるかの分かれ目となります。これからの時代には絶対に必要となる知識と予想しています。



まずは、資産家がどういうお金の使い方をしているのかが学べる有名な本として。トマス・J・スタンリー氏ウィリアム・D・ダンコ氏『となりの億万長者―成功を生む7つの法則』という本があります。

この本は、本物の資産家とはどんな人間で、ふつうの人々とはどこが違うのかという点を調べるために、著者の2人が1万人以上の資産家にインタービューとアンケートをして、資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に調査したものです。その結果から、資産家になったプロセスには7つの法則が存在することを突き止めこの本にまとめられました。

この7つの法則について具体例を上げて説明されている本です。この本を読むと資産家になる人の行動パターンがわかります。私たちは資産家の行動様式を学びそれを真似れば良いのです。もちろん行動様式を真似たからといって即資産家になれないのは当然ですが、少なくとも、彼ら資産家が絶対に避けているようなことをやらないように注意していけばいいというわけです。
『となりの億万長者―成功を生む7つの法則』億万長者になったプロセスには7つの法則が存在

1:彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する (第2章 倹約、倹約、倹約)
2:彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率より配分している (第3章 時間、エネルギー、金)
3:彼らは、お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える (第4章 車であなたの価値が決まるわけではない)
4:彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない (第5章 親の経済的援助)
5:彼らの子供たちは、経済的に自立している (第6章 男女平等・家庭版)
6:彼らは、ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ (第7章 ビジネス・チャンスを見つけよう)
7:彼らは、ぴったりの職業を選んでいる (第8章 職業・億万長者対遺産相続人)



続いて、橘玲さんの本です、彼の本は非常に知的で面白く、かつ論理的で役に立ちます。税金・借金・投資・金融・保険などについて幅広い知識を学べます。引用する文献の多さも特徴で、この著者は相当本を読み込んでいる方だなと思います。私は目からウロコでした。内容はやや10代には難解かもしれません。難しいけれど頑張って読んでみて欲しいと思います。役立つことは間違いありません。

2002年12月 推薦度S『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門 』
2003年11月 推薦度S『世界にひとつしかない「黄金の人生設計」』
2004年08月 推薦度S『「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計』 



他に金融リテラシーを学べるおすすめの本として
『知らないと損する 池上彰のお金の学校』 
『20代で知っておきたいお金のこと』 
『お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな 』
などがあります。



また、マンガ本ですが予想外に役立つ本としてナニワ金融道があります。
『ナニワ金融道』

借金の恐ろしさについてよくわかると同時に、世の中のダークな部分も垣間見れます。マンガ本なので誰でも読めますから、中学生くらいに読ませて金融リテラシーを身につけさせてもいいのではないかと思うくらいです。この本を読めば間違いなく借金地獄に陥ることはなくなるでしょう。ちなみに、この本はとある司法試験予備校の塾長(どこか分かりそうですが(笑))も薦めていた本でオススメです。そういえば、「ミナミの帝王」もすすめていました。


【参考図書】 ファイナンシャルリテラシー(金融リテラシー)を身につける本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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「V 株式会社(資本主義・経済)を理解する」


続いて「V株式会社(資本主義・経済)を理解する」を勉強するための本。

私たちは日本に住んでいるということは資本主義の中で生きています。社会の仕組みそのものです。その仕組みを知らないままに生きていくということは、地図を見ないまま航海に出るようなものです。ただなんとなく社会の中で生きていくのと、資本主義や経済を理解して生きていくのでは、資産形成にも大きな差が開きます。そこで、資本主義・経済・株式会社について学びましょう。



ところで、資本主義の世の中を生きていながら多くの人はかなりリスクの高い生き方をしています。多くの人は自分の体という「人的資本(働いてお金を稼ぐ力)」のみを活用し「従業員的視点」のみで生きています。どういうことかというと、「従業員」という立場しか持ってない人が多いのです。「従業員」のみの立場というのは自分の体を丸々企業1社に預けている、すなわち人生を1社のみに全てをかけていると同じ事なのです。

もし、事故や病気で働けなくなる、あるいはリストラで職を失うと唯一の収入源が一気に途絶えあっという間に貧困に陥ってしまうという事なのです。もちろん一定期間なら失業手当等は出るでしょう。しかし一生誰かがあなたを支えてくれるわけではありません。

しかも「人的資本」というのは年令と共に減少していきます。20代なら仕事を探せばあるかもしれませんが、50代60代になると仕事がなくなるように、年令と共に仕事は減少していく傾向があります。

さらに、自由経済が発達していくと海外の賃金が安い労働力と戦っていかなくてはならない時代に突入するので「人的資本」はさらに減少します。少々の労力で取れる資格をいくらとった所で、代替可能性のある職業ならば、自分より優秀で賃金が1/10〜1/20の人たちと同じ土俵で戦っていかなくてはならない時代に入りつつあるわけです。

2012年〜2013年現在TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が議論の俎上にのせられることがありますが世界規模で自由経済化が始まっています。食料品の関税だけではなく労働力も自由化されます。私たちは現在そのような時代に生きているわけですが、「人的資本」と「従業員的視点」しか持っていないことはかなりリスクということは分かるでしょう。

ここでリスク分散の発想が必要になります。

資本主義の世の中を生き、一生懸命働いてお金を稼ぎ、そのお金を貯めながら、同時に「投資家的視点」を持ち「金融資本(稼いで貯めた貯金)」を活かしていくという発想です。

すなわち、「投資家的視点」で会社の株主になることで会社の部分的保有者になる事ができます。あなたが資本を会社に投じることで、会社はその資金を元に経済活動を行い利益を出します。そして、会社の部分的保有者になると言うことは、会社が出した利益の中から配当という形で分配されるという立場です。つまり、自分の資本である「金融資本」が世の中を駆け巡って働いてきてくれるということなのです。

これは決して楽をするとかそういう次元の話ではありません。もう現実に日本は自由経済圏の中に入っていて、代替可能性のある労働力は海外の安い労働力に取って代わりつつあります。代替可能性のある職業で賃金が1/10〜1/20で働く人々と同じ土俵で働くという事は10倍〜20倍彼らより優秀でいないといけないということです。そんなことは通常不可能です。

あなたが、誰も真似できないような特殊な能力を持っている(あるいは日本人にだけ独占的に与えられた資格などを持っている等)ならそのような自由経済の世の中でも戦っていけます。しかしそういう特殊な能力を持っている人は極少数です。

したがって、私たちはもっと脳みそをフルに働かせて人生で様々なリスク分散をしていかなくてはならないということです。



『僕は君たちに武器を配りたい』 瀧本哲史 推薦度S

最初は軍事教本かなにかと思ったのですが、この本は資本主義社会の中で「投資家的視点」で世の中を見ていくことの重要性を解いた本です。著者は東大法学部卒業後マッキンゼーに行き、現在は投資家でありながら京都大学でも教えているそうです。私が常日頃考えていたことがよくまとまっていて改めて「投資家的視点」というのは重要なことなのだなと思いました。10代〜20代の皆さんは読むと非常にためになります。多分わたしが学生時代に読んでいたら目からウロコが落ちると言う状態になったと思います。

『僕は君たちに武器を配りたい』目次
はじめに
第1章 勉強できてもコモディティ
第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた
第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ
第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方
第6章 イノベーター=起業家を目指せ
第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
第8章 投資家として生きる本当の意味
第9章 ゲリラ戦のはじまり
本書で手に入れた武器



『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)』 木暮太一 推薦度S

この本は、働くということは、資本主義社会の中でどういうことなのかを、マルクス経済学を使ってわかりやすく解説した本です。働いても働いてもなぜお金が貯まらないんだ!そういう不満は働いたことがある人なら誰しも感じたことのある感想でしょう。しかし、資本主義社会のなかで「労働」とはどういうものなのかをわからないままに働くというのは地図を持たずに樹海の中に入っていくようなものです。この本はけして労働が資本家に搾取されているなどという視点ではなく、「給料は労働者が明日も働くための必要経費」であるということを改めて認識し、より良く賢明に生きていくために必要な知識が詰まっています。多分私が学生時代に読んでいたら目からウロコだったでしょう。
『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)』目次
はじめに しんどい働き方は根本から変えていこう
第1章 僕たちの「給料」は、なぜその金額なのか?
第2章 僕たちは、「利益」のために限界まで働かされる
第3章 僕たちは、どうすれば「高い給料」をもらえるようになるのか?
第4章 年収1000万円になっても、僕たちには「激務」だけが残る
第5章 僕たちが目指すべき「自己内利益」の増やし方
第6章 僕たちは、どういう「働き方」を選択すべきか
おわりに 働き方を変えて、生き方を変えよう!

さて、一般的な資本主義や経済について学ぶのであれば細野真宏さんの本は初学者に良書です。細野真宏さんは有名な予備校教師なので受験勉強でお世話になっている10代の方はよくご存知だと思いますが、難しいことをわかりやすく教えることに定評があります。経済系のニュースについてもいろいろな絵を使ったりしてわかりやすく説明されています。基本を理解するにはもってこいの本といえるでしょう。経済を理解するためにはこの4冊が役立ちます。

2001年07月 『細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 銀行・郵貯・生命保険編』 仕組みが理解できればOK
2003年01月 『細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編』
2003年01月 『細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編』
2010年06月 『最新の経済と政治のニュースが世界一わかる本』



また、今は亡き小室直樹先生の著書もオススメです。
『小室直樹の資本主義原論』 小室直樹 推薦度A
難しい事柄を中学生でも理解しやすいように解説するというのが小室直樹先生の特徴です。既に絶版となっていますが、中古や図書館であれば借りてみましょう。ちなみに、小室先生と言えば宮台真司先生の師匠でもあり、頑固一徹で有名だった立川談志氏も尊敬するという方です。

動画 小室直樹 資本主義講座




また、金融リテラシーを学生の時から教えるアメリカの高校生が学んでいる教科書を日本語に翻訳した本でこの様な本があります。
『アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書』
「家計の経済学−どうすればお金を増やせるのか?」 ・・・希少性、インセンティブ、効率的な選択、取引とお金、労働、税金、利息
「企業の経済学−経営者は利潤の最大化を目指す」 ・・・起業家、企業、均衡価格、賃金
「金融の経済学−銀行から上手にお金を借りる方法」 ・・・家系と銀行、企業と銀行、金利、パーソナルファイナンスで見る金利
「政府の経済学−政府も市場も失敗する」 ・・・パーソナルファイナンス(国債編)、財政政策、経済成長と生産性の向上、市場の失敗
「貿易の経済学−日本は再び鎖国できるか?」 ・・・貿易、外国為替相場
と、5章に分かれ解説されています。



また、池上彰さんの『経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ増補改訂版』もわかりやすいです。

「買う」「投資する」「借りる」「世の中をつかむ」「備える」「納める」と6つのテーマに分けて解説されています。例えば「投資をする」の中身は「株とは何か」→「株式投資を始めるにはどうすればいいか」「株式市場の違い」「株を買うにあたっての注意」「株式投資の魅力(配当・株主優待)」「他の投資先」について解説されています。基本を押さえるという意味では良い本だと思います。


【参考図書】 株式会社(資本主義・経済)を理解する本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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「W 株式投資を理解する」


続いて「W株式投資を理解する」ための本。

株式投資を理解する前に、「◯◯万円を◯億円にした」とか、「簡単に儲かる投資法」(←実際は投機法)というような本は間違ってもはじめから読まないようにしましょう。これらは投機(トレード)本と言われかなり悪影響のほうが大きいです。

これから投資を始めようと考えている入門者の皆さんはまだ『投資』と『投機』の違いが分からないかもしれませんが、『投資』と『投機』は全く別物で、見分けないといけません。これを間違えると痛い目にあいます。

では、投機と投資の違いは何でしょうか。世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェット氏が師と仰ぐバリュー投資の祖、米国経済学者のベンジャミン・グレアム氏がおっしゃるには、

『投資』とは「詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動」

を言います。『投機(トレード)』はこのこれら3つ「詳細な分析」「元本の安全性」「適正な収益」を考慮しない行為なのです。

まだ投資をしたことがないと一体何のことかよく分からないかもしれませんが、簡単に言うと『投資』資産運用の一つですが、『投機』ギャンブルです。

一度「投機」が身についてしまうとなかなか取れません。なぜなら「投機」は脳内でアドレナリンが分泌されやすいので中毒になりやすいからです。パチンコでハマるタイプというのはビギナーズラックで儲かってしまった人に極めて多い事で有名ですが、「投機」をして簡単に稼げると思ってしまうと、もう「投資」に向かうことは困難になります。

そして、現実問題として投機にはまって結局ほとんどの財産を失って市場から撤退していった人を私は数多く見ています。ハマってしまうととても恐ろしいものです。

また、投機はゼロサムゲーム(誰かが特をすれば誰かがそのぶんだけ損をするというゲーム)なので、ハーバードビジネススクールを出たような秀才たちが何百億円ものコンピュータを駆使したシステム(アルゴリズム取引と言われる)と戦って一般人が勝てるわけがありません。

投機は必ず最後は破産するか資金の大半を失うことになります。だからこそハマると良くないのです。10代の皆さんには賢明なる投資家になっていただきたいと思っているので、ここでは短期トレードのような本は紹介いたしません。



さて、株式投資を理解するには真面目な本が良いです。この4冊は数式などは書いていませんが10代の人にはちょっと難しいかもしれません。はっきり言うと飽きるかもしれません(笑)真面目な本ですがいわゆる名著と呼ばれるものをまず紹介していきます。上記3冊は主にインデックス投資(個別企業ではなく株価指数に投資する方法)のすすめです。投資の基本原則を学ぶには良い本でしょう。

インデックス投資のススメ 『投資の大原則』
インデックス投資のススメ 『ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理 』
インデックス投資のススメ 『敗者のゲーム―金融危機を超えて<原著第5版>』
長期投資のススメ  『株式投資 第4版 』

実際に投資というものを行なってからでないと実感がわかないこともあるかもしれません。投資に挑戦してから改めて読んでみるのもよいでしょう。



続いて、以前◯捕された著者の木村剛氏の中身は真面目な良書である『投資戦略の発想法』。貯蓄、分散投資、長期投資、金融リテラシーについて全般的にまとめられていて良書です。

ドルコスト平均法、ポートフォリオ理論、国際分散投資、長期投資などについて書かれた『貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵』



また、以下に紹介する3冊は若干の投機傾向がありますが比較的わかりやすく人気のある株式投資の入門書です。投機色があるので割り引いて読むと良いでしょう。

『臆病者のための株入門 (文春新書) 』 橘玲
『細野真宏の世界一わかりやすい株の本 』 細野真宏
『細野真宏の世界一わかりやすい株の本 実践編』 細野真宏


いつもどおりの細野さんのわかりやすい解説の本もあります。
『「株」「投資信託」「外貨預金」がわかる基礎の基礎講座』 細野真宏


【参考図書】 株式投資を理解する本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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「X バリュー投資を理解する」


続いて「X バリュー投資を理解する」をための本です。

投資の手法(分析の仕方)は大きく分けて「ファンダメンタルズ分析」「テクニカル分析」があります。

「ファンダメンタルズ分析」 → 企業の業績などを分析する手法(主に中長期)
「テクニカル分析」 → 企業の業績は見ず、過去のチャートや値動きなどのデータから将来を予測して行う手法(主に短期)


です。

最近はラジオ番組もマネー雑誌も大半が「テクニカル分析」になって来ています。チャートなどがよく載っていますよね。「テクニカル分析」は人気があります。理由は過去のデータを元にテクニカルチャートが作られるのでどこの証券会社でも用意されていて、それを見て売買するだけで(一見すると)簡単だからです。

株式市場の実況中継を放送していますラジオ日経なども、最近はFX(外国為替証拠金取引)や金融派生商品の解説番組などに力を注ぎ、ファンダメンタルズ分析の番組は殆どなくなってしまいました。主婦などが家事の片手間にFXなどをすることが多いようで、以前は日本の主婦が為替を動かす要因になってミセス・ワタナベなどと呼ばれていました。

「テクニカル分析」は現実問題として一部で儲かったという声が上がるだけで長い目で見るとほとんど成功しません。テクニカル分析で莫大な財産を築いたという人は殆どいません。なぜかというと、テクニカルは主に短期売買に使われますが、短期売買は、資金力や情報収集力が重要になってくるからです。

つまり、機関投資家の圧倒的な資金力や情報力の前には個人は太刀打ち出来ないのです。しかも、最近はアルゴリズム取引と呼ばれる一般投資家の売買パターンや人工知能を組み込んだ自動売買システム1秒間に何千回何万回という速度で売買をしてきます。ゼロサムゲームで資金の奪い合いが行われるので殆どの場合個人は負けてしまいます。

もちろん「テクニカル分析」を否定しているわけではありません。ただ、損する可能性の高い事を10代〜20代の皆さんにはお勧めできないのです。皆さんには成功してほしいからです。また、10代の皆さんの本業は学業だと思うので、デイトレードのような時間を無駄にすることはお勧めしたくないからです。

という訳でファンダメンタルズ分析の「バリュー投資」について説明します


さて、「バリュー投資」というのは

「バリュー投資」 → 「ファンダメンタルズ分析」の範囲に属し「企業の価値」に着目して本来の企業価値よりも割安なときに投資をする手法

です。なぜこれをお勧めするかというと割安なものを買うことで株価下落などによる資産を失うリスクが相対的に少なく、またこの手法で莫大な財産を築き成功した投資家が実際に多くいるからです。バリュー投資家の代表例が世界的な投資家ですウォーレン・バフェット氏です。

しかし残念ながら「バリュー投資」は本当に人気がありません(汗)それはバリュー投資は中長期投資なので時間がかかるからです。1年2年待つのは当たり前。中には5年以上動かないものも存在します。「バリュー投資」はスポーツに例えるとマラソンに該当します。「忍耐」が無いと続かないのです。一般的に人はなかなか待つのは苦手なもので、出来れば数日とか数週間、あるいは数ヶ月程度で財産が一気に増えるのを望んでいます。そういう人々は「テクニカル分析」に流れていきます。

確かに、現在50代とか60代の人が、今後10年20年を見据えて投資をすると言うのは時間がかかりすぎるかもしれません。

しかし、10代(〜20台)の皆さんは有り余る「時間」があります。この時間を武器に最大限の効果を発揮するのが「複利」と呼ばれる力です。この「複利」を最大限に生かしていく投資法が中長期投資です。かの有名なアルバートアインシュタイン氏『数学における最も偉大な発見は、「複利」である』と言ったそうです。※複利の威力について

ちなみに、前述の渋沢栄一氏は『論語と算盤』の中で面白いことをおっしゃっています。

時期を待つ必要がある(P25〜)

チャンスが来ることを気長に待つということも、世の中を渡っていく上では必要不可欠なことだ。(略)人が世の中を渡っていくためには、成り行きを広く眺めつつ、気長にチャンスが来るのを待つということも、けして忘れてはならない心がけである。正しいことをねじ曲げようとする者、信じることを踏みつけにしようとする者とは、何があってもこれと争わなければならない。このことを若い皆さんに勧める一方で、わたしはまた気長にチャンスが来るのを待つ忍耐もなければならないことを、ぜひ若い皆さんには考えてもらいたいのである。

投資もビジネスも処世術も気長にチャンスが来るのを待つというのは大事なのですね。



ところで、現在は多くの人がテクニカルに流れ、日本の株式市場は短期売買が中心に変わりつつあります。そして彼らが相場を乱高下させてくれます。時に常軌を逸するような安値がつくことがあります。これをバフェットの師匠であるベンジャミン・グレアム氏は「ミスターマーケット」と例えて呼びます。この「ミスターマーケット」の気まぐれで時に常軌を逸するような安値をつけたときにバリュー投資家である世界一の投資家のウォーレン・バフェット氏の出番となるのです。

こうして数年に一回、突然のショックや金融危機で定期的にバーゲンセールのようなビックチャンスがやってきます「バリュー投資」は気長にチャンスを待ち、こういう市場が暴落した時(多くの人がリスクだと市場から資金を引き上げているとき)に資金を投じるのです。



前置きがちょっと長くなりましたが、そこで「バリュー投資」を理解する入門本を一部紹介します。

バリュー投資の入門書
『バリュー投資入門―バフェットを超える割安株選びの極意』

ウォーレン・バフェットの名言がうまくまとまっている2冊があります
『史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵』
『史上最強の投資家 バフェットの大不況を乗り越える知恵』

著者のメアリーバフェット氏はウォーレン・バフェットの息子の元夫人です。元夫人なのですがバフェットの名前を使って稼ぐ所が強かですが(笑)、バフェットの名言がよくまとまっていて良書と思います。スルメのように何度読み返しても発見があるような気がします。


次に、ファンダメンタルズ分析に必要な財務諸表を読む能力ですが、同じくメアリーバフェット氏がまとめた本が3冊あります。
『史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール』
『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 』
『麗しのバフェット銘柄』


次に、バフェットが株主に当てた手紙を編集したもので数少ないバフェット自身の言葉で書かれた書物です。これはバリュー投資家は必読といえます。
『バフェットからの手紙 − 「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル』 
『バフェットからの手紙 オーディオブック版』
オーディオブック版も出ていて私は両方持っていますが、オーディオブックはいつでもどこでもバフェットの投資理論を学習できるので極めて強力なツールとなります。お勧めしておきます。


次に、入門者には難解ですが、ウォーレン・バフェット氏自身が必読というバリュー投資のバイブル本があります。バフェットが師と仰ぐベンジャミン・グレアム氏が書いたこの2冊です。
『新賢明なる投資家 上 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』
『新賢明なる投資家 下 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 』
『賢明なる投資家 オーディオブック版』
オーディオブック版も出ていて私は両方持っています。こちらも歩きながらでもグレアム理論を学習できるので極めて強力なツールとなります。お勧めしておきます。


次に、ピーター・リンチという1977年から1990年の13年間で、2000万ドルだったマゼラン・ファンドを140億ドルという驚異的なファンドに育て上げた全米NO.1ファンドマネジャーと言われた方が書かれたバリュー投資の本です。
『ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け』

バリュー投資ではまずこれらの本を押さえると良いと思います。


【参考図書】 バリュー投資を理解する本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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「Y 成長性を理解する」


続いて、バリュー投資だけをしていれば直ちに成功できるのかというとそうとも限りません。割安な銘柄というのは探せば数多く見つかります。しかし、その中には成長性が全くなく、投資家から将来性の期待を持たれないので誰も買わないで放置され、万年割安なままという銘柄もあるのです。このような企業はそのうち業績も悪化して割安だったはずが株価的に適正だったと言うことにもなりかねません。

世界的な投資家であるバフェットはこの様に言います。『割安(バリュー)株式』と『成長性』は別個の物ではないく、バリューの構成要素の中に成長性が含まれていると。つまり、ただ単に割安なものだけを買っていてもダメですし、企業の成長性も加味しなければならないということです。

投資家は基本的に、成長性があると思う会社に投資します。成長をやめた途端に株式は売られてしまうのです。それが株式会社制度の宿命なのでしょうか。したがってバフェットは成長性がありながら一時的な悪材料で売り込まれ割安(あるいは程々な価格)になった優良な銘柄を買うという手法を確立していったのです。

そのバフェットが影響を受けたという人フィリップ・A・フィッシャーという人です。その方が書いた本がこの本です。

『フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために』



また、成長株投資で有名な本はウィリアム・J・オニール氏が書いた本です。
『オニールの成長株発掘法』
上昇トレンドでも下落トレンドでもパフォーマンスを出すという「CAN−SLIM」理論を考えた人でこちらもオススメです。

Current Quarterly Earnings 当期四半期EPSと売り上げ
Annual Earnings Increases 年間の収益増加(大きく成長している銘柄を探す)
Newer Companies, New Products, New Management,
New Highs Off Properly Formed Bases
新興企業、新製品、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値
Supply and Demand 株式の需要と供給(重要ポイントで株式需要が高いこと)
Leader or Laggard 主導銘柄か、停滞銘柄か(あなたの株は?)
Institutional Sponsorship 機関投資家による保有
Market Direction 株式市場の方向(見極め方)


【参考図書】 企業の成長性を理解する本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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「Z 経営者(リーダー)を理解する」
続いて、経営者(リーダー)を理解するための本です。

私が思うに、企業の業績を見たりすることも大事ですが、自分の大切な資金を託す経営者を見極めるというのがもっとも大事なのではないかと思っています。ウォーレンバフェットも信頼出来る経営者かどうかということを非常に重視しています。したがって、経営者を理解することは非常に重要です。この点は殆どの投資本には書かれていません(もちろん少しはあります)。

企業を率いていくのは経営者(リーダー)です。経営者は船で言えば船長、国で言えば総理大臣のような存在です。偉いとかそういうことではなく、実質的に先導していく存在ということです。総理大臣が1年ごとにコロコロ変わるようないい加減な人だと、日本経済が20年右肩下がりになったように、企業のトップが優秀であるかどうか、誠実であるかどうかによって企業は成長もしていきますし、没落もしていきます。要するに経営者次第ということです。

株式を買うということは実質的にその経営者が率いる会社に資金を託すということなのですから、その資金をどう生かして利益を上げてくれるかは経営者の腕にかかっているからです。ということは、経営者が誰なのかも知らないで株式を買うというのは投機行為に近いでしょう。

したがって、株式を買うためには資本主義という世の中の流れを知ることも必要ですし(→「V 株式会社(資本主義・経済)を理解する」)、投資する対象の企業がどういうことをしているか、どのくらいの企業価値があるのかを知ることも必要ですし(→「X バリュー投資を理解する」)、その会社を率いている人を知ることも必要(→「Z 経営者を理解する」)ということです。


一般人が経営者(リーダー)について知る方法には以下の方法があります。

経営者(リーダー)について知る方法

本人の書いた書籍(自伝等)を読む 自伝は自画自賛になる傾向があるので注意
その経営者について他人が書いた書籍を読む ある程度客観的に見れる。複数の著者の本を読むべし
討論・講演を見る 討論の場合はその人の本質が出やすい。すぐに切れるとか冷静とか相手の話を聞くとか。喋り方
決算の様子をみる プレゼンの仕方、喋り方
インタビューを見る たいてい編集者によって良い部分のみ編集されているので注意
ブログを見る やや本質が現れる。秘書や側近による修正の可能性はある。
ツイッターを見る リアルタイム性があり経営者の本質が現れる

というように、これから株式を買おうとしている会社の経営者について知ることは重要です。

「本人が書いた書籍(自伝等)」は勉強にはなりますが、相手も人間ですから大抵いいことしか書いてありません。その本だけを読むとずいぶん立派な経営者だなと思うことは多々あります(私も自伝だけ読んで立派な経営者だとよく騙されることがあります(汗))。特に自伝の場合は出来事や経験を読むには参考になりますが、その経営者の本質は意外と自伝には書かれていないことが多いです。

では、どういうもので見極めればよいかというと、他の編集者の意図が介在しないものを見たり聞いたりすると良いです。

「インタビュー」というのは宣伝の意味合いもあるので編集者が良い部分だけを抽出して掲載していることがあるので注意が必要です。

「その経営者について他人が書いた書籍」の場合は、

他の編集者の意図が介在しないものとは、討論・講演/プレゼン/ブログ/ツイッター等です。

「その経営者について他人が書いた書籍」は書籍なので編集者は存在しますが、その経営者について客観的に読めるので比較的良いです。参考になる場合もありますが、著者の感情等によっては内容が偏る場合があります。複数の著者の本を読むとよいでしょう。

「討論・講演」なども参考になります。YouTubeやUstreamなどで放送されていることがあります。相手がいる討論などは議論が白熱した時にその経営者がどういう対応をするのか見極めるにはいい材料です。しゃべり方や誠実さもわかります。

「決算の様子」で経営者のプレゼンの仕方を見るのも経営者を判断する上で参考になります。優秀な経営者はプレゼンがずば抜けていることが多いです。

「ブログ」も経営者の本質が出ます。ただ、推敲を重ねられるので若干本質が見えにくくなることもあります。秘書や側近に寄って編集される可能性もあります。

「ツイッター」は人物見極めに結構有力なツールとなります。リアルタイムで140字にまとめるだけあってその人の本質が露呈します。本人の書籍を読むと立派なのに、ツイッターを読むと言ってることとやってることが滅茶苦茶という場合は要注意です。また、ツイッター上で他人を批判ばかりしている経営者というのも要注意です。顧客に暴言を吐く経営者は問題外です。

経営者のツイッター上での発言の「心理学的」注意点

四六時中ツイッターばかりやっている
経営という本業が疎かになっている恐れあり。経営に問題が出ている可能性があります。夜間などならともかく、昼間からツイッターばかりやってる経営者は、業績が芳しくない恐れあり
・十中八九ふざけたことばかり言っている 経営という本業が疎かになっている恐れあり。会社の代表という認識が薄いのか、経営以前に人間性に疑いあり。
・そもそも常識がない 経営者以前に問題外です。即刻投資対象から外しましょう
・他人の揚げ足ばかりを取る 経営という本業が疎かになっている恐れあり。部下が付いて行かない可能性もあります。側近の離職がでたら注意
自分がいかに優れているかを自慢する事が多い 自己愛の表れです。優れた経営者ほど他人の意見を聞き入れる耳を持つので謙虚です。
他人の批判がかなり多い ある種の自己愛の表れです。他人の批判をするより自己研鑚をするほうがよほど有益なので、自己研鑚がおろそかな経営者の恐れあり。部下が離れる可能性あり
他社の批判がかなり多い 自らの経営に自信がない現れの可能性あり。他社との問題が発生する恐れあり。
自社自賛がかなり多い 自分の会社がいかにすごいかをアピールする。少々ならOK。過度な場合は業績がピークに達している可能性あり。
自己愛が激しすぎる 少々の自己愛は誰にでもあるものです。過剰な自己愛は企業内で裸の王様になっている可能性があり、優秀なブレーンが側近にいない可能性があります。優秀な経営者ほど謙虚です。
・書籍で言っている事とツイッターで言っている事の乖離が激しい 誰にでも少々の齟齬はあるものですが、乖離が過剰な場合は注意です。表の顔と本心が裏腹な可能性があります。経営に問題が出てくる可能性があります。
・常識的に考えておかしいことを平気で言う 経営者以前に問題外です。
・顧客に暴言を吐く 経営者としてリスク管理ができてない現れです。経営に問題が出ている可能性があります。経営がうまくいかないものを顧客に責任転嫁している可能性があり、経営者が自分の足元を見てない可能性があります。業績がピークを過ぎている可能性があります。
・あえて過激なことばかり言う 炎上マーケティングと言う手法です。個人が1人で行なっているならまだしも、多数の人を引っ張っていく企業の経営者としては問題ありです。過激なことを言わないと注目されない時点で危ないです。企業業績がピークに達している恐れあり。
部下の悪口を公然と言う そのうち部下はついていかなくなるでしょう。ただし、スティーブ・ジョブズ並みにかけ離れた経営者の場合、完璧主義から部下への批判の度が過ぎる場合もあります。部下がついてきているならまだ良いでしょう。部下の離職が相次ぐようであれば問題ありです。

等々。あとは常識的な感覚で見てみてください。もちろん経営者も人間ですから少々の面白い呟きなどはありだと思います。あくまで度が過ぎる場合に注意してくださいということです。

また、経営者としての能力や人間性は学歴には比例しないことに注意です。東大卒とかハーバード卒とか言うとすごい能力のある経営者のように思えたりしますが、経営能力や人間性と学歴はほとんど関係がありません。寧ろ非常に高い学歴がありながら、他人を見下すような人間性が露呈している場合は部下がついてこないということもあり、経営者として上手くいかないことがあったりします。もちろん、学歴もあり、徳もあり、経営者としての能力もすばらしい人も中にはいることは確かです。

松下幸之助さんなどは小学校中退ですが、謙虚に部下の意見に耳を傾けることでも有名で人望が厚く、日本で最も尊敬される経営者の1人です。


では、どういう経営者が優秀であるか誠実であるかを見極めるための本を紹介していきたいと思います。


『プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか』 P.F.ドラッカー
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー
『論語と算盤』 渋沢栄一
『現代語訳 経営論語―渋沢流・仕事と生き方』 渋沢栄一
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと 』 松下幸之助
『リーダーになる人に知っておいてほしいことU』 松下幸之助
『社長になる人に知っておいてほしいこと 』 松下幸之助
『人を動かす』 デール カーネギー

これらを読んでリーダーと言う人はどういう人なのかを頭に入れてから実際の経営者を見ると、徐々に判断できるようになります。もちろんここで言う判断とは、自分の大切な資金を預けて大丈夫な経営者であるかどうかということです。


【参考図書】 経営者(リーダー)を理解する本
『推薦度』 S=必読 / A=かなり良書 / B=良書 / C=時間があれば是非
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『3:誰でも入手できる情報を利用する』 (※書きかけです)


続いて『B誰でも入手できる情報を利用する』について

一般人はある意味「情報において遅れている」と思っても過言ではありません。というのは、ニュース・新聞・経済雑誌・マネー雑誌・証券会社からの情報というのは、誰かが入手した後に編集を経て流される情報ですから、優越的地位にある人間が手に入れた後で流される情報であることが多いのです。

したかって、ニュースが出たからと、そのニュースに基づいて投資をするとカモにされかねないのです。

一見すると「リアルタイム情報」と言われるニュースフィードに流れてくる情報であっても、優越的地位の人が知った後に流されることが多いのです。ニュースが流れる前に株価が動くというのはよくあることなのです。

つまり、情報取得の優越的地位にある人は、一般人より早く情報を得ているのです。だから、情報に基づいて株式の売買をするというのはカモにされかねないので一般人は関わらないほうが良いのです。

ちなみに、機関投資家などはニュースを瞬時に分析しアルゴリズムで売買してくるのでコンマ何秒の世界です。一般人がこれに勝てるわけがありません。となると、私たちは情報を入手した後にじっくり頭の中で取捨選択してからゆっくり投資する戦略を取らなければいけません。

そのためには「情報の質」が重要になってきます。できるだけ質の高い情報を取るように心がけましょう。


まず、宮台真司氏・神保哲生氏のインターネットメディアです。
『ビデオニュース(http://www.videonews.com/)』

様々な分野の専門家が出てテレビや新聞ではけして得られない情報が得られることがあります。

なぜテレビや新聞では流せない情報があるかというと、通常民放は広告が入っています。民放は収益源がこの広告なのですから広告主に批判的な内容は流せない事になっています。広告主に批判的な内容を流せば広告主は広告を降りるからです。したがって、広告主が犯した事故や事件はサラッと流すかそのこと自体に触れないと言うことがよくあります。

とするなら、民法でないNHKは正確な情報が流れているかと思うかもしれません。確かにNHKも正確な情報を流すために努力はしていると思います。しかし、NHKの予算と言うのは国会で予算の承認を得なければならない(放送法第70条で決められている)のです。

と言うことは?国や行政側に都合の悪い情報は制限される可能性があります。

このようにメディアはさまざまな情報を一生懸命流してくださってはいますが、ある程度割り引いて見なければならないことがあります。

それでは、ビデオニュースの場合はどういう収益システムになっているかというと、視聴者がお金を払って見るので、広告に依存しない収益構造をとっているのがビデオニュースなのです。なので、テレビや新聞では流れない情報を見ることも出来ます。(もちろんビデオニュースも人間が運営しているので割り引くことは必要と思いますが)


また、主要メディアというのは日本独特の「記者クラブ」制度というのがあり雑誌、外国報道機関、ネットメディア、フリーランス等は入れないことになっています。この記者クラブを使い、国や行政は情報を流し、主要メディアはそのまま垂れ流すので、国側に都合のいいように加工された情報が流れることがあります。

このように、主要メディアを見ることも大事ですが、「情報の質」を担保するには一歩離れてそれとは違った方向から情報を得る必要があります。ビデオニュースは様々な視点を磨いてくれるという意味で10代の皆さんには大変役立つことだろうと思います。



次に、一般的な経済ニュースなどを得るにはこちらを見るとよいでしょう。
ロイター(http://jp.reuters.com/)
ウォール・ストリート・ジャーナル(http://jp.wsj.com/)
ブルームバーグ(http://www.bloomberg.co.jp/)
日本経済新聞(http://www.nikkei.com/)
これらメディアで主要ニュースを押さえる事で、入門としてはまずは十分かと思います。もちろんすべてを鵜呑みにはしないこと。

ロイター、WSJ、ブルームバーグ、日本経済新聞で日々、あるいは定期的に主要ニュースくらいは押さえましょう。



また、日々のニュースも大事ですが、それ以上に各国政府の経済政策金利動向日本の政府の経済政策を押さえる事が大事です。それを元に売買するということではなく、世界経済がどう動いているのか、1年2年先の経済の流れが上向いているのかその逆なのか、流れを知るのです(流れを予想するのではありません。経済学者にも予想は難しいのです)。

現在の経済が上向いているのか下降していますのかも分からないままに、目先の株価の上下に資金を投ずるというのはギャンブルに等しいです。方向性ぐらいは頭に入れておきたいところです。

例えば2009年オバマ大統領就任後、2010年に一般教書演説で「米国の輸出を5年で2倍に伸ばすとの計画」を発表しました。このニュースを見ていた人ならば、長期的にオバマ政権はドル安政策にするとわかったはずです。日本が緩和策を講じなければドル安円高になるのは必然です。こうしてオバマ大統領の一般教書演説以降1ドル=95円から75円へと急激に円高は加速していく事となりました。

もしこうした世界経済の流れを理解していたら超円高で日本の輸出関連企業は大打撃を被るというのは自ずと分かることです。こういう流れを知っている人は内需系の増収増益割安株式を買ったでしょう。知らない人は「何で下がってるの?」と言って輸出関連企業を買い増しして含み損を増して行ったことでしょう。こうして日本の輸出関連大企業が軒並み株価下落し1980年代の水準へと下落していきました。

この様に世界経済(また国内経済)の流れを知ることは極めて重要になります(再度申し上げますが、流れを予想するのではありません。経済学者にも予想は難しいのです)。単に株価の値動きだけを見ていても何も分かりません。投機家(トレーダー)的視点を捨てて、投資家的視点を持つことが大事なのです。10代のうちから身につけておくと将来きっと大きな差をつけることができるでしょう。

経済の先行きを厳密に予想するというのは専門家でも難しい事です。ノーベル経済学賞受賞者でさえ間違うくらいです。以前有名な事件がありました。LTCM(ロングタームキャピタルマネジメント)というノーベル経済学賞受賞者2人+FRB元副議長+ソロモン・ブラザーズの優秀なトレーダーが作った投資ファンドのドリームチームがありました。通常なら絶対に成功しないはずがない優秀な人達です。ところが、彼らは自分たちの理論を過信し創設からわずか4年で破綻しました。このように、経済の厳密な予想と言うのは誰にも出来ないほど難しいのです。

なので、入門者は勉強のために当時の円高円安や金利の動きが経済にどういう影響を与えたのかを後から振り返って見るというやり方がとても役に立ちます。

そのための経済の基礎知識として池上彰さんの本細野真宏さんの本は初学者に良書と思います。



また、主要ニュースを押さえるに当たって、証券会社によっては日本経済新聞(日経テレコン21)が無料で読めるところもあるのでそういう証券会社で閲覧することをお勧めしたいと思います。楽天証券丸三証券が読めるようです。両方の口座を作ることをおすすめします。



個別企業の決算等は、個別企業のHPに行ってIR情報(インベスター・リレーションズ情報)を見るか、
東京証券取引所の「適時開示情報閲覧サービス」
というものがあるのでこれを利用しましょう。適時開示情報は非常に役に立ちます。


また、上場株式会社投資をするには企業の情報を知らなければなりません。企業情報や企業業績の予想を見たいときは『会社四季報』を利用します。私は毎回買っていますが、1年間に4回本が発売されるのでそれを買ってもいいし、証券会社で無料で見れるところもあるのでそれを利用しましょう。


会社四季報の読み方はこちらの別ページを作っていますので参考まで。


【まとめ】(ニュースの裏の読み方)ビデオニュース、(主要経済ニュース)ロイター、ウォール・ストリート・ジャーナル、ブルームバーグ、日本経済新聞、(個別企業の決算等)IR情報、東京証券取引所「適時開示情報閲覧サービス」、(会社業績予想)は会社四季報を利用する。
















『4:自分の頭で考えて投資をする』

以下作成中

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